研修カリキュラム
集合研修Ⅰ（4月）
- 水産業の基礎的な知識（本県の漁業・養殖業、漁業関連法令等）及び技術（ロープワーク。網縫い）の研修
- 養殖業、魚市場、ふ化放流事業、栽培漁業等の現場研修・体験
- 先輩漁業者との交流
集合研修Ⅱ（5月以降隔月開催）
- 高度な知識（ICT、6次産業化、水産加工、漁業経営）、より難易度の高い技術の研修
- 資格（二級小型船舶操縦士免許、第二級会場特殊無線技士免許）の取得
実践研修（4月～翌年3月）
- 研修生が希望する市町村の漁業現場における実践的な技術の研修
- 地域イベント等の参加を通じた地域住民や漁業者との交流
集合研修の科目及び学習目標
| 科目 | 細目 | 学習目標 | 時間数 | 研修区分 |
|---|---|---|---|---|
| 開講式 | 1 | Ⅰ | ||
| オリエンテーション | オリエンテーション | 研修の進め方、研修における注意事項を確認する。 | 1 | Ⅰ |
| 県勢・県の施策 | 岩手県のすがた、水産業、水産施策 | 県勢（地理、歴史、産業等）、水産業の概要（漁業種類、生産量、生産額等）、水産施策を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業関係法令 | 漁業法、漁業調整規則 | 漁業法や漁業調整規則の概要を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業関係法令 | 水産業協同組合法 | 水産業協同組合法の概要を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業関係法令 | 漁業権制度、漁業許可制度 | 漁業権制度、漁業権の種類、指定漁業・知事許可漁業制度、許可取得の要件、手続き等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業関係法令 | 漁船登録制度、小型船舶登録制度、遊漁船業登録制度 | 漁船登録制度（漁船法、漁船登録の手続き等）、小型船舶登録制度（検査制度等）、遊漁船業登録制度を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁協等の制度 | 漁協の役割 | 漁協の役割、業務内容を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁協等の制度 | 県漁連の役割 | 県漁連の役割、業務内容を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁協等の制度 | 共販制度・市場制度 | 共販制度、市場制度を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業種類 | 定置網漁業 | 定置網漁業の仕立て、構造、漁獲物、就業形態等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業種類 | 漁船漁業 | 漁船漁業の種類、漁法、漁獲物等、初期投資等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業種類 | 養殖業 | 養殖種、養殖方法、養殖サイクル、初期投資等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業種類 | 採介藻漁業 | 採介藻漁業の種類、着業方法、初期投資等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁業種類 | 採介藻漁業（ウニ移植作業） | 採介藻漁業（ウニ）について、移植作業を通じて作業の重要性を理解する。 | 4 | Ⅱ |
| 栽培漁業 | 栽培漁業 | 栽培漁業の概要、種苗生産等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 栽培漁業 | 種苗生産 | 種苗生産施設の見学等を通じて、栽培漁業の理解を一層深める。 | 2 | Ⅱ |
| 栽培漁業 | サケふ化放流事業 | サケふ化放流事業がどのように行われているかを理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 栽培漁業 | サケふ化場見学 | ふ化場の見学（飼育管理、放流、捕獲、採卵等）を通じて、サケふ化放流事業の理解を一層深める。 | 4 | Ⅱ |
| 漁場保全 | 漁場環境 | 二枚貝の貝毒やノロウイルスの状況や対策、漁場環境調査等の概要を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 資源管理 | 資源管理制度・取組 | 公的資源管理、自主的資源管理制度を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁港漁場整備 | 岩手県の漁港・漁場整備 | 県内の漁港、漁港関連施設、漁港利用ルールを理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 担い手対策 | 漁業就業支援制度 | 新規漁業就業者向けの支援制度を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 海難防止 | 海難防止講習 | 海上における安全意識、海難防止の知識・技術の向上を図る。 | 1 | Ⅰ |
| 救命救助 | 一般救命講習 | 基本的な救命救助の技術を習得する。 | 1 | Ⅰ |
| 保険・融資 | 漁船保険組合の役割 | 漁船保険組合の業務内容、漁船保険制度の概要を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 保険・融資 | 漁業共済組合の役割 | 漁業共済組合の業務内容、漁業共済制度の概要を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 保険・融資 | 信用漁業協同組合連合会の役割 | 信漁連の業務内容、融資制度、水産制度資金の概要を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 保険・融資 | 共済水産業協同組合連合会の役割 | 共水連の業務内容、ＪＦ共済の概要を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 補助事業 | 漁業関連補助事業 | 国や県の補助事業、補助金適正化法等の概要を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 交流 | 先輩漁業者との交流 | 青年漁業者の経験談やアドバイスを聞き、漁業に対する理解を深める。 | 2 | Ⅱ |
| 交流 | 岩手大学の学生との交流 | 岩手大学の学生との交流を通じ、ネットワークを構築する。 | 1 | Ⅱ |
| 交流 | 第２期生との交流 | 第２期生との交流を通じ、研修の経験談やアドバイスを受けるとともに、ネットワークを構築する。 | 2 | Ⅰ |
| 交流 | 北里大学の学生との交流 | 北里大学の学生との交流を通じ、ネットワークを構築する。 | 1 | Ⅱ |
| 漁業技術 | ロープワーク | 基本的なロープワークやサツマの技術を習得する。 | 20 | Ⅰ |
| 漁業技術 | 同上 | 同上 | 15 | Ⅱ |
| 漁業技術 | ロープワーク（ノットボード作成） | ロープワーク習得の成果確認のため、卒業記念作品としてノットボードを作成する。 | 12 | Ⅱ |
| 漁業技術 | 網縫い | 網縫いの方法、定置網、タコかご、刺し網の補修方法を習得する。 | 9 | Ⅰ |
| 漁業技術 | 同上 | 同上 | 11 | Ⅱ |
| 漁業技術 | 魚の捌き方・包丁の研ぎ方 | 魚の捌き方や包丁の研ぎ方等の技術を習得する。 | 4 | Ⅰ |
| 漁業技術 | 現場実習（養殖業） | 養殖現場（洋上作業、陸上作業）の作業を経験する。 | 6 | Ⅱ |
| 漁業技術 | 現場実習（定置漁業） | 定置網現場（網起こし、選別、水揚げ等）の作業を経験する。 | 6 | Ⅱ |
| 流通・加工 | 魚市場等の衛生管理 | 魚市場衛生管理、ウニ衛生管理等の内容を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 流通・加工 | 魚市場見学 | 魚市場の見学を通じ、魚市場の業務や衛生管理等の現場の取組を知り、理解を深める。 | 2 | Ⅰ |
| 流通・加工 | 水産流通 | 本県水産物の流通の概要、流通経路等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 流通・加工 | ６次産業化の取組 | 水産物の６次産業化の現状や取組事例を理解する。 | 6 | Ⅱ |
| 流通・加工 | 水産加工（講義・実習） | 水産加工に係る講義や実習を通じ、生産物の加工方法を理解する。 | 12 | Ⅱ |
| 養殖業振興 | 省力化機器の導入 | 漁業現場で利用できる省力化機器を知る。 | 1 | Ⅱ |
| 養殖業振興 | 協業化・グループ化 | 養殖の協業化やグループ化の事例を知る。 | 1 | Ⅱ |
| 養殖業振興 | 企業連携 | 企業連携による養殖業振興の事例を知る。 | 1 | Ⅱ |
| 気象海象 | 気象に関する知識 | 海上における気象の基礎や情報収集方法を知り、安全操業に繋げる。 | 1 | Ⅰ |
| 気象海象 | 海象に関する知識 | 岩手県の海象（海況、海流）を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 漁船機械 | 船外機の構造 | 船外機の構造や維持管理方法を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| 普及・指導 | 普及指導・漁業士制度 | 水産業改良普及制度、県認定漁業士制度を理解する。 | 1 | Ⅱ |
| 漁業取締 | 漁業取締 | 漁業取締事務所の業務概要、違反摘発事例等を理解する。 | 1 | Ⅰ |
| スマート水産業 | 漁業のICT活用事例 | ICT技術の活用事例やスマート水産業の概要を知るほか、ICT技術の実装の可能性を検討しながら、ICT技術に対する理解を深める。 | 6 | Ⅱ |
| スマート水産業 | 漁海況情報の利活用 | 水産技術センター等が発信する情報の利活用方法を知り、活用できるようになる。 | 1 | Ⅱ |
| 漁業経営 | 簿記 | 漁業経営の基礎となる簿記の基礎知識を理解し、漁業経営の向上に役立てる。 | 5 | Ⅱ |
| 漁業経営 | 青色申告 | 青色申告の利点や方法を理解し、漁業経営の向上に役立てる。 | 2 | Ⅱ |
| 資格取得 | 二級小型船舶操縦士 | 二級小型船舶操縦士免許を取得する。 | 14 | Ⅱ |
| 資格取得 | 二級海上特殊無線技士 | 第二級海上特殊無線技士を取得する。 | 16 | Ⅱ |
| ミーティング | 研修状況報告・情報交換 | 研修生全員で現場研修報告・情報共有・意見交換する。 | 6 | Ⅱ |
| ミーティング | 1週間の振り返り | 1週間ごとに研修内容の振り返りを行う。 | 2 | Ⅰ |
| ミーティング | 同上 | 同上 | 6 | Ⅱ |
| ミーティング | 実践研修に向けて | 実践研修に向けた留意点を確認する。 | 1 | Ⅰ |
| ミーティング | 漁業就業に向けて | 漁業就業を前に、改めて必要な事項や支援制度等を確認する。 | 1 | Ⅱ |
| ミーティング | 研修を振り返って | １年間の研修を振り返る。 | 1 | Ⅱ |
| 特別講座 | 特別講座 | 水産業の話題を選定した公開講座（全５回）により、水産業に携わる上で必要な知識を習得する。 | 10 | Ⅱ |
| 閉講式 | 1 | Ⅱ | ||
| 科目 | 細目 | 学習目標 | 時間数 | 研修区分 |